2017.7.10 UP DATE

【NEWS】世界限定25台のベーゼンドルファーピアノのクリムトモデルが発売

 ヤマハ(株)は、ベーゼンドルファーピアノクリムトモデル「Woman in Gold」を全世界限定25台で6月10日(土)に発売。6月23日(金)にはベーゼンドルファー・ジャパンのショールームで記者発表会を開催した。

 


 

 このクリムトモデル「Woman in Gold」は、オーストリア人画家のグスタフ・クリムト(1862〜1918)の絵画から、1907年に完成した代表作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」をピアノの屋根の内側に再現したもの。この作品をモチーフにした映画のタイトル「Woman in Gold」から、モデル名をとっている。

 

 


ピアノの屋根に、グスタフ・クリムトの代表作
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」があしらわれている。

 

 クリムトの金箔を使った手法は、1903年、実業家で芸術にも精通していたフェルディナント・ブロッホ=バウアーが、妻アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像画をクリムトに依頼したのがきっかけと言われている。

 このクリムトモデルにも金箔を採用しており、原画の忠実に再現したばかりでなく、譜面台や脚の上部にも贅沢に施し、ウィーンの芸術作品として仕上げられている。

 


原画の金箔も忠実に再現。

 

 

 記者発表会では、ウィーン国立音楽大学大学院ピアノ室内楽科卒のピアニスト、山口友由実さんがクリムトモデルを演奏。ウィーンに7年ほど留学していた間に、数え切れないほどのベーゼンドルファーピアノを弾き、ウィンナートーンを体感してきたという。

 

 クリムトモデルについては、「暖かくて低音がふわっと広がる音。ウィーンの香りをそのままに運んでくれている。インスピレーションを受けられて幸せな気持ちになる」と話し、ここでは3曲を選曲。クリムトと生没年が同じというドビュッシーの「月の光」は、「国は違えど、同じ時代を生きた作曲家」の作品。やさしく深みのある響きを聴かせてくれた。

 

 次は、ブラームスの「ピアノのための6つの小品」作品118の2番。「試弾したときに、この曲にぴったり、ふさわしい曲だと思った」そう。山口友由実さんは第18回ブラームス国際コンクールのピアノ部門第3位の受賞歴がある。

 

 最後は、そのブラームスと関わりがあったと言われ、クリムトと同時代のオーストリアで活躍したツェムリンスキーの作品「リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲集」Op.9から「愛」。「クリムトと恋人が同じアルマ・シントラー(のちのアルマ・マーラー)だったとも言われ、同じ時代に芸術を高めた作曲家」として選んだという。

 山口さんの弾くクリムトモデルは、まろやかで深みのある響きであった。

 

 


 

 ベーゼンドルファーピアノは、1828年にウィーンで創業して以来、リストやブラームス、ヨハン・シュトラウス、ブゾーニなど、多くの偉大な作曲家や演奏家に愛され続けてきた。ピアニストの助言によって研究と改良を重ね、ウィンナートーンと呼ばれる美しい音色を生み出している。

 

 とりわけ、フランツ・リストとは交流が深く、超絶技巧の激しい演奏に耐えた唯一のピアノが、ベーゼンドルファーだったと言われている。創業から182年経った今日まで、約5万台を製作。現在でも、1台のピアノ製造工程にかける期間は約62週間、調律・整音などの最終調整にかける期間は約8週間、オーストリアの職人たちの丁寧な手作業によって、その独特な美しい響きを守っている。

 


フランツ・リストがベーゼンドルファーピアノを弾く絵画が
その歴史を物語っている。

 

 ベーゼンドルファー・ジャパンは、ヤマハ(株)が2008年1月にベーゼンドルファー社の全株式を取得し、日本の拠点として設立。オーストリアとともに世界各地へ販路を拡げている。

 


〈価格〉

 

・クリムトモデル Model 200:18,000,000円(税抜)
・クリムトモデル Model 214VC:19,000,000円(税抜)

 

〈問い合わせ〉

 

(株)ヤマハミュージックジャパン 楽器営業本部
ベーゼンドルファー・ジャパン
ショールーム住所:東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー1F
Tel.03-6681-5189 定休日:日曜日・月曜日
http://boesendorfer.jp/

 

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