2017.7.13 UP DATE

【レポート】ヤマハ カジュアル管楽器「Venova(ヴェノーヴァ)」発売!

~本格的な演奏が手軽に楽しめる、全く新しいタイプの管楽器~

 

 ヤマハは管楽器の新製品として、リコーダーのような優しい指づかいで演奏でき、なおかつサクソフォンのような表情豊かな音色を楽しむことができる、新開発のカジュアル管楽器「Venova(ヴェノーヴァ) YVS-100」(オープンプライス)を8月30日(水)に発売することを発表した。

 


 

 高輪のヤマハで行われた発表会では、製品の特長や開発の背景についての説明、そして、サクソフォン奏者の福井健太さんによるデモンストレーションも行われた。

 

 


「Venova(ヴェノーヴァ)YVS-100」のコンセプトと主な特長

 

 

マーケティング部 小野洋平さん

 

 「本格的な演奏と手軽さを味わえる、全く新しいタイプの管楽器」をコンセプトに開発されたというVenova。「管楽器演奏者だけではなく、初心者でもチャレンジができる楽器として、将来的に管楽器の演奏者を増やす入口にしたい」、とヤマハマーケティング部の小野さんは語る。

 

●「分岐管構造」と蛇行形状による独自のデザイン
円筒管を分岐させた「分岐管構造」により、円錐形管楽器(例:サクソフォン)のような音色を実現。また、蛇行形状にすることで、音孔間を短くし、キイを極力つかわないシンプルな構造に。これらにより、リコーダーのようなやさしい指使いでありながら、サクソフォンのように広がりのある豊かな音色が実現した。

 

 

 

●気軽に扱える丈夫な素材
ボディはABS樹脂製で、軽くて耐久性に優れており水洗いもOK。また、付属の専用リードは樹脂製で、キィ部分も安定性の高い合成素材が使用されているため丈夫でコンパクト。メンテナンスや持ち運びも簡単に。

 

●本格的な吹きごたえと高い表現力
ソプラノサクソフォンと同様の設計のマウスピースを備えた「リード楽器」なので、本格的な吹きごたえがある。また、ヤマハ独自の音響解析技術により、管体と音孔の設計がシミュレーションで最適化され、シンプルな構造ながら2オクターヴの音域を実現。表情豊かな音色が演奏可能になった。

 


「Venova」開発の背景

 

研究開発統括部 増田英之さん

 

「もっと気軽に、もっと自由に、より多くの人に管楽器の演奏を楽しんでほしい」という思いのもとに、「分岐管楽器」の基礎研究の中で様々なシミュレーションを重ね、着想から27年にしてやっと商品化に至ったというVenova。ヤマハ研究開発統括部の増田さんは、「電子楽器からアコースティック楽器まで扱っている総合メーカーであるがゆえに生み出すことができた楽器」だと語った。

 

●分岐管構造の基本原理

 分岐管楽器の基になった理論式は、1977年に玉川大学の実吉純一氏により発表された「円錐ホーンの反共振周波数の球面波理論」で、二本の円筒型分岐管によって円錐形楽器のような音色を実現する基本原理となった。

 

●バーチャルアコースティック音源での解析

 当初は、円筒管を少しずつ広げて繋げる方法で円錐管を製作していたが、「VL1」(自然楽器の発音原理を解析し仮想楽器を実現する、バーチャルアコースティック音源方式のシンセサイザー)の計算量が多くなってしまい途方に暮れていたところ、実吉氏の論文と出会い、円筒管による分岐管構造にすることにより、円錐管のような音色を少ない計算で実現することが可能となった。

 

 

「Venova」を試奏した編集部スタッフの感想

 

  • ・吹奏感
    ある程度の息のスピードと圧力が必要。息を安定させて、音がひっくり返らないように練習すると良いかも。
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  • ・操作性
    トーンホール(音孔)を無理なく押さえられる。運指はリコーダーと同じなのでキィが少なくて楽。本体が180gと軽いのでとても持ちやすい。
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  • ・コントロール
    低音・中音を吹くときや、オクターヴキィを使用するときに、息の角度やアンブシュアが変わる。このコントロールが「ちょっと難しい」ところが、練習のしがいがありそう。
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  • ・初心者は…
    吹き方ガイドもあり、それを真似すれば比較的すぐ鳴らせそう。リードが樹脂製なので割れを気にしなくて良く、管理も楽そう。
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  • ・ 経験者は…
    コントロール方法など音のツボの探り方がわかるので、練習して上手くなるのが楽しいかも。
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運指はリコーダーと同じで楽に押さえられる。 マウスピースはソプラノSaxと同形。左手
                       の親指でトーンホールとオクターヴキィを                       操作する。 


 サクソフォン奏者の福井健太さんのデモンストレーションでは、Venovaの音や魅力についてのトークも行われた。

 

 福井さんは、軽くて手軽に持ち運びやすいので、マウスピースを付けたままケースに入れ、出先でパッと出してすぐに演奏できるところが気に入っているという。また、マウスピースがソプラノサクソフォンと同形なので、自分の好きなマウスピースとリードを付けられるという点も、サクソフォンを演奏する人にとっては楽しいところなのでは、と語る。

 

 ▼福井健太さんによる「Venovaの音色・魅力について」の動画 

 

▼福井健太さんによるデモンストレーションの動画 

 

 

主な仕様> 

※別売りアクセサリーは2017年秋以降に発売予定。詳細は製品サイトで公開予定。

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株式会社ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンター
管弦打楽器ご相談窓口
TEL:0570-013-808

 

 

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